弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「……っ」

ゆっくり、ゆっくり、真白の手が私に触れていくのがわかった。

(つたな)くて柔い心細そうに私に触れる。

「…瑠璃」

耳元で聞こえる力のない声は子供みたいで。

「真白っ」

愛しくて仕方ない。

「…俺、ここにいていいの?」

「うん、あたりまえじゃんっ」

「ほんとに、いい?」

「いいよ!好きなだけいていい!」

少しだけ背伸びをする、真白に近付けるように。


「ずっと一緒にいよ」


ずっと一緒がいい、ずっとこのままがいい。


それはわたしのわがままかもしれないけど、真白は私の大切な人だから。


「俺…っ、ここにいたい、ここがいい…っ!」


それはこの先ずっと変わらないよ。


「うん、ここにいてよ真白」


だからもう泣いていいんだよ。

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