弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。

Life6.)

土曜日、真白のおばさんが来るっていう前の日。

いつもと変わらずお母さんが朝食の用意をしてくれて真白と3人で囲うテーブルの前、ゆっくり丁寧に深呼吸をした。


「お母さん、話しがあるの」


今日言おうって決めていた。

私から言うって、決めてたの。


「なぁに?かしこまっちゃって、どうしたのよ」

お母さんがコップに牛乳を注いでくれて渡してくれた。ありがとう、と受け取ってテーブルの上に置いた。

焼き立てのトーストにスクランブルエッグ、ウインナーがワンプレートになっている。

話してたら冷めちゃうかもしれないけど、食べながら話せる気はしないから。

チラッと真白の方を見て、こくんと頷いた。


もう一度、深呼吸をして…


「お母さん、やっぱり真白がおばさんのところへ行くのやめられないの?」

「……。」

パチッとお母さんと目が合う、急に表情のなくなった瞳に怯みそうになる。

でも視線を逸らしたらダメ、ちゃんと向き合わないと。
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