弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「瑠璃ねーちゃん、お金貸して」
両手でお皿を作るようにして私の前に差し出したら、コテンと首を傾げた。
「財布忘れちゃってお昼ご飯買えないの」
キャーッって後ろから声が聞こえる。
待ってザワつき増したんだけど。
「…瑠璃ねーちゃん?」
ずっと目を開きっぱなしだった紗矢が今度は眉間にしわを寄せて私の方を見上げた。
「え、瑠璃って弟いたっけ?」
「え…えっと」
口ごもる私とは裏腹、間髪入れず真白が答えた。
「弟の真白です、姉がいつもお世話になってます」
にこっと微笑めば、全然関係ない後ろのオーディエンスがわーっと盛り上がっちゃってなんか私の方がアウェイなんだけど。
「嘘!?瑠璃、弟いたの!?全然知らなかったし!聞いてないよ!?」
「いや、だからその…」
ふぅっと息を吐いて深呼吸をする、これはもう言うしかないかなって。
「弟の真白、お母さんと父さんが離婚してずっと離れて暮らしてたんだけどこっちに帰って来たの」
これは間違いじゃない、お母さんたちが結婚してたのも本当だし離婚して真白と離れてたのも本当。
「だから今一緒に住んでるの」
ただ私と真白は血が繋がってない。
でもこれは…
言わなくてもいいよね?
だって姉と弟には変わりないんだし。
私にとって正真正銘、真白は弟だよ。
両手でお皿を作るようにして私の前に差し出したら、コテンと首を傾げた。
「財布忘れちゃってお昼ご飯買えないの」
キャーッって後ろから声が聞こえる。
待ってザワつき増したんだけど。
「…瑠璃ねーちゃん?」
ずっと目を開きっぱなしだった紗矢が今度は眉間にしわを寄せて私の方を見上げた。
「え、瑠璃って弟いたっけ?」
「え…えっと」
口ごもる私とは裏腹、間髪入れず真白が答えた。
「弟の真白です、姉がいつもお世話になってます」
にこっと微笑めば、全然関係ない後ろのオーディエンスがわーっと盛り上がっちゃってなんか私の方がアウェイなんだけど。
「嘘!?瑠璃、弟いたの!?全然知らなかったし!聞いてないよ!?」
「いや、だからその…」
ふぅっと息を吐いて深呼吸をする、これはもう言うしかないかなって。
「弟の真白、お母さんと父さんが離婚してずっと離れて暮らしてたんだけどこっちに帰って来たの」
これは間違いじゃない、お母さんたちが結婚してたのも本当だし離婚して真白と離れてたのも本当。
「だから今一緒に住んでるの」
ただ私と真白は血が繋がってない。
でもこれは…
言わなくてもいいよね?
だって姉と弟には変わりないんだし。
私にとって正真正銘、真白は弟だよ。