弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「そうなんだ、じゃあ会えてよかったね」
「え?」
「1人しかいない弟なんでしょ、また会えてよかったじゃん」
ごくんとりんごジュースを飲んだ紗矢が一切の表情を変えず言った。
だから、それは紗矢が本当に素直な気持ちで言ってくれたことなんだと思う。
「…うん」
なんとなく目を伏せちゃった。
嬉しいんだけどね、嬉しいんだけど…
私の方が素直になれなかった。
「にしてもすっかり人気者だね、弟は」
「…。」
これがその素直になれない理由の1つでもあって、真白が帰ってからなんだか教室が騒がしいの。
特に色めいた女子たちの声が耳に入って来て。
「あの顔だしね、モテるよね」
安達さんと全然似てないねって言うのやめてほしい。
似てないもん、似る要素がないんだから似てないよ。
「瑠璃の弟があんな可愛いなんてね、羨ましいわ」
「え?」
「1人しかいない弟なんでしょ、また会えてよかったじゃん」
ごくんとりんごジュースを飲んだ紗矢が一切の表情を変えず言った。
だから、それは紗矢が本当に素直な気持ちで言ってくれたことなんだと思う。
「…うん」
なんとなく目を伏せちゃった。
嬉しいんだけどね、嬉しいんだけど…
私の方が素直になれなかった。
「にしてもすっかり人気者だね、弟は」
「…。」
これがその素直になれない理由の1つでもあって、真白が帰ってからなんだか教室が騒がしいの。
特に色めいた女子たちの声が耳に入って来て。
「あの顔だしね、モテるよね」
安達さんと全然似てないねって言うのやめてほしい。
似てないもん、似る要素がないんだから似てないよ。
「瑠璃の弟があんな可愛いなんてね、羨ましいわ」