弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「…なんとなく、いいの」

さすがに熱くなり過ぎちゃった、せっかくお風呂入ったのにまた汗かくところだった。

クルールダウンするようにまた三角座りに戻した。

「…でも確かに、瑠璃ねーちゃんの髪の毛すげぇキレイだよね」

あぐらをかいた膝の上に肘を置いて頬杖をつく、首を傾けながら私を見てる…のがわかったけど髪の毛越しにしか見えなかった。

わざと顔の横に髪の毛を垂らして隙間からしか見えなかった、胸が騒がしくて。

「丁寧にお手入れしてんだね」

誰かに褒められてやってるわけじゃないけど、それは何より私が大切にしてるところだったから。


あ、やばい…


胸がトクンって音を出す、かすかに小さな音が。


「わ、私もう寝るから!」

すっと立ち上がった、なるべく真白の顔を見ないようにして。

「真白好きなだけ起きてていいよ!じゃあね、おやすみ!」
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