弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「真白くん、歌も上手いらしいね」
深呼吸をした紗矢が右腕をグーッと伸ばして左手で体側に寄せた。
今日はメガネしはしてない、なぜなら今は体育の時間だから。
「そうなの!?」
もちろんそんなこと知るわけがなくて驚いちゃった。歌ってるとこなんか見たことないもん。
「乃愛が言ってた」
今日の体育は体育館でバレーボール、自分たちのチームの試合が始まる前までは体育館の隅っこでテキトーに待ってる。あ、他チームの試合を見てる。
「あ、乃愛ちゃん…毎日練習付き合ってくれてるらしいね」
体育館の壁にもたれながら、ストレッチする紗矢の隣で試合を見てる…フリをしていた。
たぶんみんな喋っててほぼ見てないし。
「昨日も帰って来るの遅かったんだよね、乃愛ちゃんも遅くなちゃってるよね」
「うーん、まぁいつもよりはね」
あの日からピアノ係の乃愛ちゃんが真白の歌の練習に日々付き合ってくれてるみたいで、帰りはまばらだけど夕飯に間に合ったり間に合わなかったりと毎日忙しそうだから。
深呼吸をした紗矢が右腕をグーッと伸ばして左手で体側に寄せた。
今日はメガネしはしてない、なぜなら今は体育の時間だから。
「そうなの!?」
もちろんそんなこと知るわけがなくて驚いちゃった。歌ってるとこなんか見たことないもん。
「乃愛が言ってた」
今日の体育は体育館でバレーボール、自分たちのチームの試合が始まる前までは体育館の隅っこでテキトーに待ってる。あ、他チームの試合を見てる。
「あ、乃愛ちゃん…毎日練習付き合ってくれてるらしいね」
体育館の壁にもたれながら、ストレッチする紗矢の隣で試合を見てる…フリをしていた。
たぶんみんな喋っててほぼ見てないし。
「昨日も帰って来るの遅かったんだよね、乃愛ちゃんも遅くなちゃってるよね」
「うーん、まぁいつもよりはね」
あの日からピアノ係の乃愛ちゃんが真白の歌の練習に日々付き合ってくれてるみたいで、帰りはまばらだけど夕飯に間に合ったり間に合わなかったりと毎日忙しそうだから。