弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「そんなことないですよね?高校生じゃないですか私たち、1人で可哀想だからって帰りませんよね?」

“だって1人でご飯って寂しいじゃん”

あれは真白が言ったんじゃなくて、私に言ったの?

真白が思ってたんじゃなくて、私が思ってたこと…


気付いてたの?


あ、やっぱ泣いてたのバレて…!?

すぐに拭いたからバレてないと思ってた! 


「しかもお姉さんが1人でも、普通は気にしないですよね!?一緒にいたいなんて言いませんよね…!?」


じゃあ、昨日は私のため…?


ぎゅって胸が掴まれたみたいだ。  

心臓が痛い、潰されてくみたいで苦しい。 

心拍数が上がって、ドクンドクン胸が痛む。


えっと、乃愛ちゃんに言わなきゃ…

何か言わなきゃ!


「あのっ」

「私、真白くんのこと好きになってもいいですか?」

「え…」

“あれはもう好きになっちゃったんじゃないのかな”

聞こえないフリをしたかった。

できれば聞きたくなかった。

“真白くんのこと”

でもどうして聞きたくなかったんだろう。

「…なんで私に聞くの?」

そんなのもうわかってるよ。

「だって真白くんのお姉さんなんですよね?」



お姉さんじゃないから。
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