弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
あっという間に終わってしまった芸術祭、クラス展示の片付けをしたら全部が終了になる。

展示物を片すのがちょっと時間かかるのが私たち2年生のちょっとめんどうなとこかな、だから他の学年より帰るのが遅くなっちゃうんだよね。

配置を変えていた机を直して、飾っていた展示物を片付けて、目立つように作った看板やポスターを剥がして…

あ、あとは掃除ね!
掃除してゴミ出しをしたらやっと帰れる!

いつもより少し学校を出るのが遅くなっちゃった、でも別に帰ってすることがあるわけじゃないし全然いいんだけど…


真白はもう帰ってるかな?

どうなんだろう…



「おかえり、瑠璃ねーちゃん」

「た、ただいま」

家のドアを開けた瞬間出迎えられた、それはまるで待っていたみたいに。

「えっと…あの、入れないんだけど」

玄関でどんっと構えられ、靴を脱ごうにも脱げない。脱いでも足を踏み出せないから。

「だってすぐ部屋行くじゃん、このままリビング行かないで部屋に閉じこもるつもりでしょ!」

「そ、そんなこと…ないよ!?」

バレてる、思考回路を読まれてる…!

そしたら真白の顔見ないで済むかなって思って、毎日そんな感じだったからさすがにバレた…!!
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