弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
私の頭を上を向かせるようにクイッとおでこを押した。
なすがまま真白のお腹にピタッと頭がくっついて、私を見る真白と目が合って。

「おでこ可愛いよ?」

「か、可愛くないよ!」

まだ半分くらい、髪が長いから乾かすのに時間がかかって頭をつけたら真白の着てるTシャツが濡れちゃうし。

「じゃあ俺だけだね」

「!?」

にゃはっと歯を似せて笑う、ドキッて勝手に音を出した心臓のせいで口が開いちゃった。

おでこに俺だけとかないから!

そんなのないからね!?

「早く乾かして!風邪引いちゃう!」

サッと頭を起こした、自分で前髪を整えながら。

やっぱり熱は冷めそうになくて。


下から見る八重歯って、あんな感じなんだ。

やばい、ひょこって飛び出してて可愛い。


やばい…っ 


今おでこ触ったら熱ないかな?

大丈夫かな!?

全然大丈夫じゃないと思う!!
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