弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「ちょっ、何…っ!?」

「瑠璃のシャンプーって何の匂いって言うの?めっちゃいい匂いだけど何の匂いかわかんない」

すっぽりと真白の体の中に納められて、ビクッとして離れようと思ったけど案外力が…


こんな肌白いのに力は普通に男の子だ!


「ねぇ何の匂い?」

「ま、マリンブルー!」

「いや、それ何の匂い?」

「もう離してよっ」

真白の腕を掴んで離そうとする、動けないから顔だけ後ろを向けてやめてって言おうと思ったのに。

「なんで?」

「…っ」

こんな至近距離で真白と目を合わせるとは思わなかったから。


あ、この感じはやばい。

動けないが動きたくないに変わっちゃう。


「なんでって…」

真白の腕を掴んでいた手にぎゅって力を込める、でもそれはもう離してほしいわけじゃなくて。


あ、離してほしい気持ちもあるんだけど!

でもこのまま離してほしくない気持ちもある!
< 88 / 136 >

この作品をシェア

pagetop