任侠☆バイオレンスラブ
伊瀬 新一side
廊下を歩いている時、芽依ちゃんが酷く落ち込んだような表情をしていた。
だけど、俺の事を見るなり無理に笑って誤魔化そうとしている。
何かあったな・・・。
そう思った俺は芽依ちゃんを誰もいない居間に連れて行き、話を聞いた。
話を聞く限り、芽依ちゃんは樹さんのことが好きみたい。
だけど、樹さんに大事な人がいるって言って落ち込んでるみたいだった。
その大事な人って、芽依ちゃんの事だよ。
そんな感じのことを言おうとした時、思い止まる。
さすがに俺の口から言うのは違うよな。
そう思った俺は、それらしい事を言ってその場を誤魔化した。
芽依ちゃんを部屋まで送ったあと、縁側でつきを見上げる。
「あーぁ・・・樹さん、芽依ちゃんにあんな風に誤解させちゃって・・・」
考えていたことが思わず口に出てくる。
芽依ちゃん、傷付いてたな〜・・・。
だけど、どう考えても樹さんは芽依ちゃんが好きだろう。
じゃなきゃ、俺が芽依ちゃんとちょっとでも近かったりした時に睨んだりしない。
それを伝えても良かったけど、それで変にこじれたりしても嫌だし。
こればかりは自分で気付かないと意味無いもんね。
「・・・全く・・・両想いなのになんですれ違うのかねぇ・・・」
ハァ・・・とため息をつきながら、綺麗に浮かんでいる月を背に自分の部屋へと戻って行った。
廊下を歩いている時、芽依ちゃんが酷く落ち込んだような表情をしていた。
だけど、俺の事を見るなり無理に笑って誤魔化そうとしている。
何かあったな・・・。
そう思った俺は芽依ちゃんを誰もいない居間に連れて行き、話を聞いた。
話を聞く限り、芽依ちゃんは樹さんのことが好きみたい。
だけど、樹さんに大事な人がいるって言って落ち込んでるみたいだった。
その大事な人って、芽依ちゃんの事だよ。
そんな感じのことを言おうとした時、思い止まる。
さすがに俺の口から言うのは違うよな。
そう思った俺は、それらしい事を言ってその場を誤魔化した。
芽依ちゃんを部屋まで送ったあと、縁側でつきを見上げる。
「あーぁ・・・樹さん、芽依ちゃんにあんな風に誤解させちゃって・・・」
考えていたことが思わず口に出てくる。
芽依ちゃん、傷付いてたな〜・・・。
だけど、どう考えても樹さんは芽依ちゃんが好きだろう。
じゃなきゃ、俺が芽依ちゃんとちょっとでも近かったりした時に睨んだりしない。
それを伝えても良かったけど、それで変にこじれたりしても嫌だし。
こればかりは自分で気付かないと意味無いもんね。
「・・・全く・・・両想いなのになんですれ違うのかねぇ・・・」
ハァ・・・とため息をつきながら、綺麗に浮かんでいる月を背に自分の部屋へと戻って行った。