任侠☆バイオレンスラブ
第6章 誘拐騒動
白石 芽依 side
樹さんに恋心を抱いてるということを自覚してからしばらく経った頃──。
新一くんとバイトが一緒になり、歩道のない道を2人で歩いていた。
「芽依ちゃん、車危ないからこっち来なよ」
「あ、うん。ありがとう」
私の体を引き寄せて、車道側へと移動する新一くん。
そのまましばらく歩いている時、後ろから抱きつかれるように口元にハンカチを当てられる。
「んんっ!?」
「芽依ちゃん!!」
私の異変を勘付いた新一くんは、私に抱きついてきた男を引き離そうと攻撃をしようとする。
だけど、その背後から鈍器で頭を殴られてしまう。
「う゛っ・・・!!」
「んんんんんんっ・・・!!」
新一くん、と叫んだつもりだったのに、全然言葉にならない。
それどころか、段々気が遠くなっていく。
もしかして・・・薬嗅がされた・・・?
そう考えている最中も、徐々にまぶたが重たくなり目を開けていられなくなる。
そして、プツンと琴線が切れたかのように、私の意識は闇に沈んでいった。
樹さんに恋心を抱いてるということを自覚してからしばらく経った頃──。
新一くんとバイトが一緒になり、歩道のない道を2人で歩いていた。
「芽依ちゃん、車危ないからこっち来なよ」
「あ、うん。ありがとう」
私の体を引き寄せて、車道側へと移動する新一くん。
そのまましばらく歩いている時、後ろから抱きつかれるように口元にハンカチを当てられる。
「んんっ!?」
「芽依ちゃん!!」
私の異変を勘付いた新一くんは、私に抱きついてきた男を引き離そうと攻撃をしようとする。
だけど、その背後から鈍器で頭を殴られてしまう。
「う゛っ・・・!!」
「んんんんんんっ・・・!!」
新一くん、と叫んだつもりだったのに、全然言葉にならない。
それどころか、段々気が遠くなっていく。
もしかして・・・薬嗅がされた・・・?
そう考えている最中も、徐々にまぶたが重たくなり目を開けていられなくなる。
そして、プツンと琴線が切れたかのように、私の意識は闇に沈んでいった。