任侠☆バイオレンスラブ
白石 芽依 side
樹さんが出ていってから1ヶ月が経った。
だけど、樹さんは一向に帰ってこない。
いつも一緒にいたから・・・なんか・・・傍に樹さんがいないことが寂しくてたまらない。
だけど、こうなったのは私が招いたこと。
嘆いたって、この事実は変わらない。
縁側で体育座りをして、この寂しさを紛らわせようとしていた。
「・・・めーいちゃん。どうしたの?」
近くを通っていたであろう新一くんが私の隣に座りながら声をかけてくる。
顔を上げて新一くんのことを見た時、ジワッと涙が溢れそうになった。
「・・・・・・樹さんが出ていってから、1ヶ月経つじゃないですか」
「うん、そうだね」
「それまでずっと一緒にいたから・・・なんか・・・寂しくて・・・」
隣に座っている新一くんに向けて、ポツポツと話し始める。
自分の感情を吐き出す時って、どうしてこうも涙が出てきそうになるのかな。
「でも、こうなったのは、私が告白したせいだと思うと・・・なんか・・・。 もう・・・全部なかったことになればいいのにってっ・・・!!」
ずっと思っていたことを吐き出した時、ボロボロと涙がこぼれてくる。
告白したことへの後悔が渦巻いて、感情がグチャグチャになって・・・なにがなんだか分からなくなってしまった。
「・・・うん、そうだね。ツラいね」
優しい言葉をかけながら背中をさすってくれる新一くん。
「・・・樹さんに・・・会いたいよぉ・・・寂しい〜・・・」
その言葉を聞いていると、自分の感情を素直に口にしてしまった。
流れる涙を隠すように、顔を覆う。
次々と流れていく涙は私の手を濡らしていった。
「・・・・・・ですって、樹さん」
「・・・え?」
新一さんが顔を上げて見た方に視線を向けると、荷物を抱えた樹さんが廊下に立っていた。
「い・・・樹・・・さん・・・?」
樹さんを見つめていると、ふぅ・・・と息をついてからその場を去る新一くん。
だけど、そんな事なんて気にもできないほど私は樹さんがいることに戸惑っていた。
「・・・俺、芽依に告白されてから考えてたんだ。俺は兵頭組の若頭だ。どうしたって敵対している組に狙われる。それじゃなくても、お前は浜松組に狙われた。・・・俺が関わったから」
私に近付きながら次々に言葉を吐き出す樹さん。
私は、その姿をただ見つめることしか出来ない。
「お前が大事だから、遠ざけたかったんだ。俺が関わらなければ、お前は幸せになれるって思ってた。・・・お前を泣かせちまったけどな・・・」
私の座ってる近くまで歩いてきて立ち止まる。
樹さんの声がすんなりと私の耳へと届いていた。
「でもな・・・離れれば離れるほど、お前が恋しくなってきやがる。傍にいたいと強く思っちまう」
私の前にしゃがみこんで、顔をのぞき込む樹さん。
そして、優しく流れた涙を指で拭う。
「なぁ、芽依。俺は、お前が好きだ。俺の近くにいると危ねぇかもしれねぇ。だけど、俺はお前の傍にずっといたい。お前の傍にいても良いか?」
「っ・・・はいっ・・・私もっ・・・樹さんの傍にいたいです・・・!」
「・・・ありがとな」
優しい目で私を見つめる樹さんに返事をすると、優しく抱きしめてくる樹さん。
すっぽりと包み込まれるように抱きしめられ、ドキドキし始めるけど、彼の大きな背中に手を回した。
樹さんが出ていってから1ヶ月が経った。
だけど、樹さんは一向に帰ってこない。
いつも一緒にいたから・・・なんか・・・傍に樹さんがいないことが寂しくてたまらない。
だけど、こうなったのは私が招いたこと。
嘆いたって、この事実は変わらない。
縁側で体育座りをして、この寂しさを紛らわせようとしていた。
「・・・めーいちゃん。どうしたの?」
近くを通っていたであろう新一くんが私の隣に座りながら声をかけてくる。
顔を上げて新一くんのことを見た時、ジワッと涙が溢れそうになった。
「・・・・・・樹さんが出ていってから、1ヶ月経つじゃないですか」
「うん、そうだね」
「それまでずっと一緒にいたから・・・なんか・・・寂しくて・・・」
隣に座っている新一くんに向けて、ポツポツと話し始める。
自分の感情を吐き出す時って、どうしてこうも涙が出てきそうになるのかな。
「でも、こうなったのは、私が告白したせいだと思うと・・・なんか・・・。 もう・・・全部なかったことになればいいのにってっ・・・!!」
ずっと思っていたことを吐き出した時、ボロボロと涙がこぼれてくる。
告白したことへの後悔が渦巻いて、感情がグチャグチャになって・・・なにがなんだか分からなくなってしまった。
「・・・うん、そうだね。ツラいね」
優しい言葉をかけながら背中をさすってくれる新一くん。
「・・・樹さんに・・・会いたいよぉ・・・寂しい〜・・・」
その言葉を聞いていると、自分の感情を素直に口にしてしまった。
流れる涙を隠すように、顔を覆う。
次々と流れていく涙は私の手を濡らしていった。
「・・・・・・ですって、樹さん」
「・・・え?」
新一さんが顔を上げて見た方に視線を向けると、荷物を抱えた樹さんが廊下に立っていた。
「い・・・樹・・・さん・・・?」
樹さんを見つめていると、ふぅ・・・と息をついてからその場を去る新一くん。
だけど、そんな事なんて気にもできないほど私は樹さんがいることに戸惑っていた。
「・・・俺、芽依に告白されてから考えてたんだ。俺は兵頭組の若頭だ。どうしたって敵対している組に狙われる。それじゃなくても、お前は浜松組に狙われた。・・・俺が関わったから」
私に近付きながら次々に言葉を吐き出す樹さん。
私は、その姿をただ見つめることしか出来ない。
「お前が大事だから、遠ざけたかったんだ。俺が関わらなければ、お前は幸せになれるって思ってた。・・・お前を泣かせちまったけどな・・・」
私の座ってる近くまで歩いてきて立ち止まる。
樹さんの声がすんなりと私の耳へと届いていた。
「でもな・・・離れれば離れるほど、お前が恋しくなってきやがる。傍にいたいと強く思っちまう」
私の前にしゃがみこんで、顔をのぞき込む樹さん。
そして、優しく流れた涙を指で拭う。
「なぁ、芽依。俺は、お前が好きだ。俺の近くにいると危ねぇかもしれねぇ。だけど、俺はお前の傍にずっといたい。お前の傍にいても良いか?」
「っ・・・はいっ・・・私もっ・・・樹さんの傍にいたいです・・・!」
「・・・ありがとな」
優しい目で私を見つめる樹さんに返事をすると、優しく抱きしめてくる樹さん。
すっぽりと包み込まれるように抱きしめられ、ドキドキし始めるけど、彼の大きな背中に手を回した。