いとこの早月くんは関西弁で本音を言う
01
「えっ……早月くんと同居?」
もうすぐ中学校に入学する頃。お父さんとお母さんからそう言われた。
早月くんは、お父さんのお兄さんの息子さん。つまりいとこ。
わたしとは同い年で、小さい頃は何度か会ったことがあるみたいだけど、そんな記憶は全然なかった。
その、早月くんのお父さんがシンガポールに転勤になったけど、早月くんは日本に残りたいと言ったらしいんだ。
それで、うちに来ることになった……って急すぎない?
「困るよ、そんな、中学生活が始まるっていうだけでもドキドキなのに!」
わたしはそう言ったけど、もう話はまとまってしまっていたみたいで。
家の二階、わたしの部屋の隣。
物置になっていたところを、早月くんの部屋にすることまで決まっていて。
あれよあれよという間に、準備は整ってしまったのだ。
もうすぐ中学校に入学する頃。お父さんとお母さんからそう言われた。
早月くんは、お父さんのお兄さんの息子さん。つまりいとこ。
わたしとは同い年で、小さい頃は何度か会ったことがあるみたいだけど、そんな記憶は全然なかった。
その、早月くんのお父さんがシンガポールに転勤になったけど、早月くんは日本に残りたいと言ったらしいんだ。
それで、うちに来ることになった……って急すぎない?
「困るよ、そんな、中学生活が始まるっていうだけでもドキドキなのに!」
わたしはそう言ったけど、もう話はまとまってしまっていたみたいで。
家の二階、わたしの部屋の隣。
物置になっていたところを、早月くんの部屋にすることまで決まっていて。
あれよあれよという間に、準備は整ってしまったのだ。
< 1 / 40 >