ラストウェディング ー余命半年、極道の花嫁になりましたー
私は好きでここに来ているだけ。お金の為じゃない。尽くしている、とか奉仕してる、とかそういう気持ちは微塵もなく、純粋にここのあたたかい雰囲気が好き。
居心地がよくて、出来ることなら1年後も2年後も。
その先もずっとここに来て、みんなの成長を見届けたい。
みんながランドセルを背負っている姿を見たい。
そんなふうに常日頃思っていた。
「茅島さんは、ほんといい子ね…。分かったわ。でも何か困ったことがあったらいつでも相談してね」
目尻にシワを浮かべて陽だまりのように微笑む泉さん。
私の今までの人生、ずっとつまらないものだったけど、この人と出会えたこと。そしてしあわせ園のみんなと出会えたこと。それだけはかけがえのないものだと、心の底から思った。
「あの、さっそくなのですが……」
「あら! なにかしら!」
さっそく相談事を持ち出され、嬉しいのか声を弾ませる泉さん。その明るさにいつもどれだけ元気をもらっているか。
「明日から…、もっとここ来てもいいですか」
「え? それはもちろん大歓迎だけど……。学校は…??」
当然の疑問が飛んできてしまって、私はなんとなく目を伏せる。
今日学校を退学した私。
ここ最近。残りのあと半年をどう過ごすかを考えていた。
そんな時真っ先に浮かんだのがここで。この場所で。
ここで残りの人生を生きていたい、と思ったのだ。
居心地がよくて、出来ることなら1年後も2年後も。
その先もずっとここに来て、みんなの成長を見届けたい。
みんながランドセルを背負っている姿を見たい。
そんなふうに常日頃思っていた。
「茅島さんは、ほんといい子ね…。分かったわ。でも何か困ったことがあったらいつでも相談してね」
目尻にシワを浮かべて陽だまりのように微笑む泉さん。
私の今までの人生、ずっとつまらないものだったけど、この人と出会えたこと。そしてしあわせ園のみんなと出会えたこと。それだけはかけがえのないものだと、心の底から思った。
「あの、さっそくなのですが……」
「あら! なにかしら!」
さっそく相談事を持ち出され、嬉しいのか声を弾ませる泉さん。その明るさにいつもどれだけ元気をもらっているか。
「明日から…、もっとここ来てもいいですか」
「え? それはもちろん大歓迎だけど……。学校は…??」
当然の疑問が飛んできてしまって、私はなんとなく目を伏せる。
今日学校を退学した私。
ここ最近。残りのあと半年をどう過ごすかを考えていた。
そんな時真っ先に浮かんだのがここで。この場所で。
ここで残りの人生を生きていたい、と思ったのだ。