ラストウェディング ー余命半年、極道の花嫁になりましたー
***
「ん…」
ピュー、と寒そうな風が窓ガラスを揺らす音で目が覚める。
入院してから3日目。
瞳を開けると結くんが私の顔をじーと、見ていた。
「…っ!」
寝起き早々これだから頭なんかボーとする暇は一切与えて貰えない。寝起きの目はもう寝起きではなくなっていた。
「あの…」
こうして目が覚めて結くんの姿が視界に入ると、すごく安心する。だけどこうも寝顔をまじまじと見られると……
「私の寝顔、いつから見てました?」
「内緒」
うぅっ…
布団を顔まで引きせて隠す。
「恥ずかしいです…っ」
1分前でも1時間前でもこんな無防備な姿恥ずかしい…っ。
顔面がカーッ、と火照っていくのを感じた。
「隠さなくても…。ただ可愛いなって思って見てただけだし」
「…っ」
────暫く私は検査入院することになっちゃったけど、病室には毎日欠かさず結くんが病室に来てくれるから寂しくなかった。
結くんは、本当に何事もなかったかのように私と接してくれている。
それは本当に有難いことだった。
でも、その分。
結くんの本心が上手く掴めない。
本当はどう思っているんだろう。
時々そんなことが気になってしまうのが本音だった。
「ん…」
ピュー、と寒そうな風が窓ガラスを揺らす音で目が覚める。
入院してから3日目。
瞳を開けると結くんが私の顔をじーと、見ていた。
「…っ!」
寝起き早々これだから頭なんかボーとする暇は一切与えて貰えない。寝起きの目はもう寝起きではなくなっていた。
「あの…」
こうして目が覚めて結くんの姿が視界に入ると、すごく安心する。だけどこうも寝顔をまじまじと見られると……
「私の寝顔、いつから見てました?」
「内緒」
うぅっ…
布団を顔まで引きせて隠す。
「恥ずかしいです…っ」
1分前でも1時間前でもこんな無防備な姿恥ずかしい…っ。
顔面がカーッ、と火照っていくのを感じた。
「隠さなくても…。ただ可愛いなって思って見てただけだし」
「…っ」
────暫く私は検査入院することになっちゃったけど、病室には毎日欠かさず結くんが病室に来てくれるから寂しくなかった。
結くんは、本当に何事もなかったかのように私と接してくれている。
それは本当に有難いことだった。
でも、その分。
結くんの本心が上手く掴めない。
本当はどう思っているんだろう。
時々そんなことが気になってしまうのが本音だった。