ラストウェディング ー余命半年、極道の花嫁になりましたー
「つぼみはがっこ、いっちゃダメなんだって。みんながっこいっちゃうから、つぼみひとりでつまんないの」
「つぼみちゃんもすぐみんなと行けるようになるよ」
「はやくおっきくなりたいなー」
一定の感覚で背中を押されながらブランコは前に行ったり後ろに行ったり。
何となく少しだけ振り返ってくみちょーの方を見る。ちょうどつぼみの背中を押す手がキラリ、と光った。
あっ! くみちょーゆびわ付けてる!
「そのゆびわ、かわいい! ちょっとみせて!────わぁっ!」
その時。
つい鎖から片手を離してしまってバランスが崩れてしまった。
身体が大きく傾く。
「おっと…っ、怪我ないか?」
片手でつぼみを抱き寄せるようにしてそう聞いてくるくみちょー。
地面に倒れそうになったつぼみをすぐにくみちょーが抱きしめてくれたみたい。
「ないっ」
「そうか」
強がって、ないっ、とか言っちゃったけど……
でもほんとは…
「わあああああんっ…っ、びっくりしたああぁ…」
1秒足らずで涙がポロポロと頬を伝っていく。
「あー、やっぱそうだよな。よしよし」
ふわっ、と抱っこされて、くみちょーの肩に顔を埋める。
その時。さっきのことを思い出して顔を上げた。
「つぼみちゃんもすぐみんなと行けるようになるよ」
「はやくおっきくなりたいなー」
一定の感覚で背中を押されながらブランコは前に行ったり後ろに行ったり。
何となく少しだけ振り返ってくみちょーの方を見る。ちょうどつぼみの背中を押す手がキラリ、と光った。
あっ! くみちょーゆびわ付けてる!
「そのゆびわ、かわいい! ちょっとみせて!────わぁっ!」
その時。
つい鎖から片手を離してしまってバランスが崩れてしまった。
身体が大きく傾く。
「おっと…っ、怪我ないか?」
片手でつぼみを抱き寄せるようにしてそう聞いてくるくみちょー。
地面に倒れそうになったつぼみをすぐにくみちょーが抱きしめてくれたみたい。
「ないっ」
「そうか」
強がって、ないっ、とか言っちゃったけど……
でもほんとは…
「わあああああんっ…っ、びっくりしたああぁ…」
1秒足らずで涙がポロポロと頬を伝っていく。
「あー、やっぱそうだよな。よしよし」
ふわっ、と抱っこされて、くみちょーの肩に顔を埋める。
その時。さっきのことを思い出して顔を上げた。