ラストウェディング ー余命半年、極道の花嫁になりましたー
辛い。苦しくて。逃げたくて。怖くて。
嫌な気持ちばかりがこの胸にあるのに、今の私は彼を突っぱねることすら出来ないほどに弱っていた。ついに力なく彼の肩に頭を落としてしまう。
「水、飲むか」
コクコク、と頷くと彼に後頭部を支えられて、コップに注がれた水を飲ましてくれる。
その後は彼にされるがまま再びソファに寝かせられた。
「こうしてた方が楽だろ」
「…は、い」
横向きになった身体の力を徐々に抜いていく。
まともに話が出来るぐらい呼吸を整え、改めて彼に尋ねた。
「ここは…どこですか」
「俺ん家。あんた、丸1日寝てた」
「そう、でしたか…」
2日間監禁されて。
丸1日知らない男の人の家で寝たきり、って…
私の人生、急にぶっ飛びすぎじゃない……?
「…何歳」
「え?」
「何歳」
「……17…です」
された質問に正直に答えただけ。
なのに…
「ちっ……」
舌打ち……されてしまった。
なんでだろう……。
疑問に思っていると今度は呆れたようなため息が降ってきた。
「お前さ、まだ17歳なのに……」
そこで意味深に言葉を止めた彼。躊躇いがちにその先を促す。
「……? なん…ですか?」
嫌な気持ちばかりがこの胸にあるのに、今の私は彼を突っぱねることすら出来ないほどに弱っていた。ついに力なく彼の肩に頭を落としてしまう。
「水、飲むか」
コクコク、と頷くと彼に後頭部を支えられて、コップに注がれた水を飲ましてくれる。
その後は彼にされるがまま再びソファに寝かせられた。
「こうしてた方が楽だろ」
「…は、い」
横向きになった身体の力を徐々に抜いていく。
まともに話が出来るぐらい呼吸を整え、改めて彼に尋ねた。
「ここは…どこですか」
「俺ん家。あんた、丸1日寝てた」
「そう、でしたか…」
2日間監禁されて。
丸1日知らない男の人の家で寝たきり、って…
私の人生、急にぶっ飛びすぎじゃない……?
「…何歳」
「え?」
「何歳」
「……17…です」
された質問に正直に答えただけ。
なのに…
「ちっ……」
舌打ち……されてしまった。
なんでだろう……。
疑問に思っていると今度は呆れたようなため息が降ってきた。
「お前さ、まだ17歳なのに……」
そこで意味深に言葉を止めた彼。躊躇いがちにその先を促す。
「……? なん…ですか?」