ラストウェディング ー余命半年、極道の花嫁になりましたー
居場所
「あの…若、さん…。結婚って、どういう────」
「結でいい」
「え?」
「若は、若頭の若。下のやつらは俺の事そう呼んでる。でもお前は下のやつらじゃない。これから俺の妻になる女。だから結でいい」
「分かりました…結、さん」
「結でいい」
「…っ、ゆい…え、とっ、”くん”は付けてもいいてすよね…??」
「……分かった」
「じゃあ、結、くん」
「ん」
「結婚って、どういう……ことでしょうか」
「籍を入れることだ」
「えー、と…」
答えになってない。私が聞きたいのはそういうことじゃないのに。
「若。時間っすよ」
わっ、びっくりした!
声に振り返ると真後ろに男の人が立っていたから驚いて肩が跳ね上がってしまった。
結くんと同じくスーツ姿で金髪の男の人。
センター分けで明るそうな印象を受ける。
誰だろう、と見ていると結くんが教えてくれた。
「俺が仕事に行っている間。小桃には護衛を付けた」
「ご、えい……?」
護って字だけど、きっと私が逃げないよう監視役のような役目を任せられている気がした。
「真柴っす」
「あっ、私は茅島────」
私も自己紹介を、と思ったけれど遮られてしまった。
「結でいい」
「え?」
「若は、若頭の若。下のやつらは俺の事そう呼んでる。でもお前は下のやつらじゃない。これから俺の妻になる女。だから結でいい」
「分かりました…結、さん」
「結でいい」
「…っ、ゆい…え、とっ、”くん”は付けてもいいてすよね…??」
「……分かった」
「じゃあ、結、くん」
「ん」
「結婚って、どういう……ことでしょうか」
「籍を入れることだ」
「えー、と…」
答えになってない。私が聞きたいのはそういうことじゃないのに。
「若。時間っすよ」
わっ、びっくりした!
声に振り返ると真後ろに男の人が立っていたから驚いて肩が跳ね上がってしまった。
結くんと同じくスーツ姿で金髪の男の人。
センター分けで明るそうな印象を受ける。
誰だろう、と見ていると結くんが教えてくれた。
「俺が仕事に行っている間。小桃には護衛を付けた」
「ご、えい……?」
護って字だけど、きっと私が逃げないよう監視役のような役目を任せられている気がした。
「真柴っす」
「あっ、私は茅島────」
私も自己紹介を、と思ったけれど遮られてしまった。