ラストウェディング ー余命半年、極道の花嫁になりましたー
でも夜ご飯は結くんも食べるものだし、作らなきゃね。
食べてくれる人がいる、っていうのはひとり暮らしじゃ味わえない感覚。だからこうしてメニューを考えている時間は意外と楽しい。
「あっ! そうだ…、カレーにしようっ」
薬も飲んだし、体調もだいぶ良くなった。
早速準備に取り掛かろうとまな板を取り出した。
「…っ、ふぅー…、……ぁ、はぁ、はぁ…」
途中までは順調だった。
でもお鍋に入れたカレールーを加熱しながらかき混ぜていた時の事。急に息苦しさが込み上げてきて、地面にしゃがみ込んだ。
「うっ…」
しばらくは様子を見てたんだけどついにカレーの匂いで吐き気が込み上げてくる程に。
急いでトイレに駆け込んだ。
「おぇっ……」
どうしよう。また吐いちゃった…
実は先週も家で1人でいる時に吐いてしまった。
「うぅ…」
目に涙が滲む。
仕方の無い事だ、って分かってるけどでもやっぱりその時が刻一刻と迫っているんだ、と突きつけられているみたいで胸が締め付けられる。
匂いが残ってしまったら嫌だからすぐに流して、壁を伝いながらまたリビングルームへ戻った。
でもそこまでの余力はなくて…
バタン。
食べてくれる人がいる、っていうのはひとり暮らしじゃ味わえない感覚。だからこうしてメニューを考えている時間は意外と楽しい。
「あっ! そうだ…、カレーにしようっ」
薬も飲んだし、体調もだいぶ良くなった。
早速準備に取り掛かろうとまな板を取り出した。
「…っ、ふぅー…、……ぁ、はぁ、はぁ…」
途中までは順調だった。
でもお鍋に入れたカレールーを加熱しながらかき混ぜていた時の事。急に息苦しさが込み上げてきて、地面にしゃがみ込んだ。
「うっ…」
しばらくは様子を見てたんだけどついにカレーの匂いで吐き気が込み上げてくる程に。
急いでトイレに駆け込んだ。
「おぇっ……」
どうしよう。また吐いちゃった…
実は先週も家で1人でいる時に吐いてしまった。
「うぅ…」
目に涙が滲む。
仕方の無い事だ、って分かってるけどでもやっぱりその時が刻一刻と迫っているんだ、と突きつけられているみたいで胸が締め付けられる。
匂いが残ってしまったら嫌だからすぐに流して、壁を伝いながらまたリビングルームへ戻った。
でもそこまでの余力はなくて…
バタン。