それでもいいの君が好き
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別の日。


『るあちゃん今いい?』

久しぶりのLINEに驚いて、でも嬉しくて

『るとくんどうしたの〜?』

って返信する。


『今ちょっと通話つなげる?』

まさかるとくんに誘われるとは思ってなかった。


『うんいいよ!』

答えながら嬉しいのに嬉しくないみたいな、なんだか得体の知れない不安を感じてしまっていた。


「あー、あー、どう?聞こえてる?」

るとくんの声が聞こえる。


他の誰にでもない。

るあのためだけにるとくんが話してくれてる。


「聞こえてるよ〜!それでるとくん何かあったの?」


不安は残るもののるとくんと話せることへの嬉しい気持ちの方がやっぱり大きかった。


「いや、ね、こんなこと言うのもうしわけないんだけど今日のるあちゃんのアイテム数いつもより少なかった?」

急な指摘に驚く。

同時に膨らんでいた嬉しい気持ちとシュルシュルとしぼんでいった。


「えっ、そうかな?」

「うん、いつもの半分くらいだった気がして…なんかあったのかなって思ってさ」


もしかして、アイテム少なかったからるとくん怒ってるのかな...?

「あっ、ごめん…今月のバイト代ほぼ家賃とかに消えちゃって、今月色々いるものあってねだからお金あんまり残ってないの…」

どうしよう。

なんか怖い。


「そうだったんだ、それなら仕方ないね。大変だね一人暮らし…頑張ってね。」

あれ...?

よかった怒ってるんじゃなかった。


ほっとしたけどでもなんか、冷たい気がする。

口調は優しいのに声音が冷たい感じ。


えっ?って思った。


「じゃあもう切るから」

るとくんが「通話できる?」ってるあに聞いたのに。

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