意地悪キス
「別に・・・」





じゃあ、なんでこんな朝早いのよ。





あたしは真広と会いたくなくてちょっと早めに家を出たのに・・・





「そう。

じゃあ、あたし沙耶達待たせてるから。」





そう言って真広の前を通り過ぎようとしたとき。





グイっと腕を掴まれた。





「い、痛いよ。」





「昨日のこと無かったことにする気?」





いつもより低い真広の声。





あたしは恐る恐る真広の顔を見上げる。





そこにはすごい真剣な顔の真広がいた。





そして、またあたしにキスをしようとしてきた。





「や、やめてよ!!」





あたしは力いっぱい真広を突き飛ばした。
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