学園の王子様は、私だけのお世話係!?
お昼休みに圭人に告白されたとき。
『後悔だけはしないようにしろよ』って言われて。
その言葉が、あれからずっと頭の中にこびりついて離れなかった。
許嫁がいる蒼生くんに告白しても、きっと困らせちゃうだけだし。振られるのが目に見えているから。
一度は、蒼生くんに告白はしないって思ったりもしたけれど。
さっき圭人が一生懸命私に好きだって伝えてくれたのを見て、私も蒼生くんに想いを伝えたいって思った。
だから……。
私は前を見据えると、自分のクラスの応援席へと向かって走り出す。