学園の王子様は、私だけのお世話係!?


お昼休みに圭人に告白されたとき。


『後悔だけはしないようにしろよ』って言われて。

その言葉が、あれからずっと頭の中にこびりついて離れなかった。


許嫁がいる蒼生くんに告白しても、きっと困らせちゃうだけだし。振られるのが目に見えているから。


一度は、蒼生くんに告白はしないって思ったりもしたけれど。

さっき圭人が一生懸命私に好きだって伝えてくれたのを見て、私も蒼生くんに想いを伝えたいって思った。


だから……。


私は前を見据えると、自分のクラスの応援席へと向かって走り出す。
< 150 / 160 >

この作品をシェア

pagetop