学園の王子様は、私だけのお世話係!?
ど、どうしよう。ここは、私がどうにか二人の仲を取り持たないとだよね。
「ねえ、圭人。京極くんは、これから圭人のクラスメイトでもあるんだから。仲良くして欲しい」
私は左手で圭人の腕をそっとつかみ、圭人の顔を見上げる。
すると、ハッとしたように目を見開く圭人。
「絃葉……そうだよな。分かったよ」
「え?」
圭人、分かってくれたの?!
「それじゃあ今日は、絃葉と京極くんの二人に校内を案内してもらおうかな。それなら、京極くんも文句ないだろうし。な?」
「あっ、ああ」
「よし。だったら、決まりだな!」
う、うそ。京極くんと私の3人で、校内をまわるの!?