ダイアリー


道路に倒れたあと、救急車で大学病院に運ばれた。

「うん、ここ、ど、こ」

目を覚ました時には、白い天井が目に映った。

「よかった、伽耶、よかった、、、」

泣きながらお母さんは私の手を握ってそう言ったのを今でも覚えている。

私は、倒れてから1週間も眠っていた。

眠っている間に精密検査をした。

検査結果は、心臓病だった。

後天的で、今すぐ生死に関わるものではなく心臓がだんだんだんだん衰えていく進行性の病気だった。

その進行に伴い、動悸、息切れ、胸の痛みなど様々な症状が出てくる。

そして、ゆくゆくは死にいたる。

だいたいは、5年から10年で亡くなることが多く、
治療法は薬で進行を遅らすことそして完治には心臓移植しかない。

私は、スマホで調べては、落ち込み死への恐怖で頭がいっぱいになっていた。

お母さんに対する申し訳なさもあった。

でも、そんな時に私を支えてくれたものがあった。
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