このドクターに恋してる
車が停止しても、シートベルトを外さない私を郁巳さんが怪訝そうに見た。
「あ……本当にお泊まりしてもいいのかなーなんて考えていて……」
「もちろんいいに決まっている。明日まで一緒にいたいんだけど、陽菜はいたくない?」
「私だって、できる限り長く一緒にいたいと思っています」
「同じ気持ちだね」
「はい」
郁巳さんが安心して顔で微笑むから、私も肩の力が抜ける。
あれこれと起こりそうなことを考えるのではなく、ただ一緒にいたいでいいのだ。
楽しい時間はまだまだ続いた。
リビングで買ったものをひとつひとつ開けていく。
「私、食器を洗ってくるので郁巳さんは休んでいてください」
「陽菜も休もうよ。それら、ここに入れたらいいんだから」
「あー、すごい。ここに食洗機があったんですね」
郁巳さんが教えてくれたシンクの下にはビルトイン型食洗機があった。
初めて使うタイプの食洗機に私は戸惑う。
「えっと、どこを押せばいいんでしょうか」
人差し指で迷っていると郁巳さんに手を掴まれる。「ここ」と掴んだままの私の手をスイッチボタンへと誘導した。
無事にスイッチを押して、顔を郁巳さんに向ける。
「あ……本当にお泊まりしてもいいのかなーなんて考えていて……」
「もちろんいいに決まっている。明日まで一緒にいたいんだけど、陽菜はいたくない?」
「私だって、できる限り長く一緒にいたいと思っています」
「同じ気持ちだね」
「はい」
郁巳さんが安心して顔で微笑むから、私も肩の力が抜ける。
あれこれと起こりそうなことを考えるのではなく、ただ一緒にいたいでいいのだ。
楽しい時間はまだまだ続いた。
リビングで買ったものをひとつひとつ開けていく。
「私、食器を洗ってくるので郁巳さんは休んでいてください」
「陽菜も休もうよ。それら、ここに入れたらいいんだから」
「あー、すごい。ここに食洗機があったんですね」
郁巳さんが教えてくれたシンクの下にはビルトイン型食洗機があった。
初めて使うタイプの食洗機に私は戸惑う。
「えっと、どこを押せばいいんでしょうか」
人差し指で迷っていると郁巳さんに手を掴まれる。「ここ」と掴んだままの私の手をスイッチボタンへと誘導した。
無事にスイッチを押して、顔を郁巳さんに向ける。