このドクターに恋してる
希子さんがおかしそうに笑う。
「興奮するとこがやっぱ陽菜らしい。今まで通りにファンでいることを陽菜が望むのなら、私は何も言わないよ。ファンでいるだけなら迷惑行為にならないものね」
「そうなんです!」
私の気持ちをくみ取ってくれる希子さんは頼もしい先輩だ。落ち込んでいた気分が上向きになっていった。
変わらず二人のファンでいよう、二人を想うことで生活が潤うのだから。
これからもこっそりと二人を崇めようと決めた私は意気揚々として、今日も美結の病室に行く。
「みーゆ」
ドアを開けると、美久さんがシーッと人差し指を立てた。美結は眠っていた。私と美久さんは美結が話し声で起きないようにと、廊下に出て話をする。
「今日、ちょっと具合が悪くなっちゃって、やっと落ち着いたところなの。陽菜ちゃんが来るのを楽しみにしていたんだけどね」
美久さんは疲れているようで、声が沈んでいた。
「大変だったね。美久さんも美結が寝ている間に少し休んでいなよ。私が見ているから」
「お言葉に甘えて、ちょっとお願いしてもいい? パパと電話で話したいから」
「うん、ゆっくり話してきて。行ってらっしゃい」
「興奮するとこがやっぱ陽菜らしい。今まで通りにファンでいることを陽菜が望むのなら、私は何も言わないよ。ファンでいるだけなら迷惑行為にならないものね」
「そうなんです!」
私の気持ちをくみ取ってくれる希子さんは頼もしい先輩だ。落ち込んでいた気分が上向きになっていった。
変わらず二人のファンでいよう、二人を想うことで生活が潤うのだから。
これからもこっそりと二人を崇めようと決めた私は意気揚々として、今日も美結の病室に行く。
「みーゆ」
ドアを開けると、美久さんがシーッと人差し指を立てた。美結は眠っていた。私と美久さんは美結が話し声で起きないようにと、廊下に出て話をする。
「今日、ちょっと具合が悪くなっちゃって、やっと落ち着いたところなの。陽菜ちゃんが来るのを楽しみにしていたんだけどね」
美久さんは疲れているようで、声が沈んでいた。
「大変だったね。美久さんも美結が寝ている間に少し休んでいなよ。私が見ているから」
「お言葉に甘えて、ちょっとお願いしてもいい? パパと電話で話したいから」
「うん、ゆっくり話してきて。行ってらっしゃい」