このドクターに恋してる
「適当に座って。飲み物、コーヒーでいいかな? アルコールがよければ、ワインやビールもあるけど」
「コーヒーでいいです。コーヒーが飲みたいです」
「了解」
美結のパーティーで私がスパークリングワインをゴクゴクと飲んでいたせいだろうか、酒好きだと思われているようだった。
初めてお邪魔させてもらった部屋では、さすがに酔っ払うことはしたくない。
私は郁巳先生がキッチンに行く姿を目で追いながら、ソファの右端に座った。
リビングの窓から見える景色に目が奪われる。
周囲にはビルが多く、少し離れた場所にあるみなとみらいの建物も見え、なんとも贅沢な気分になった。
ぼんやり眺めていると、近くからコーヒーの香りが漂ってくる。
郁巳先生が二つのマグカップを持って、近付いてきていた。
「砂糖とミルク、いる?」
「いらないです」
「じゃ、どうぞ」
「ありがとうございます」
テーブルに置かれたカップを持とうと手を伸ばす私の隣りに郁巳先生が腰を下ろす。
向かい側にあるスツールのほうにマグカップを置いていたから、そちらに座るものだと思っていた。
まさか隣りに来るとは……。
「コーヒーでいいです。コーヒーが飲みたいです」
「了解」
美結のパーティーで私がスパークリングワインをゴクゴクと飲んでいたせいだろうか、酒好きだと思われているようだった。
初めてお邪魔させてもらった部屋では、さすがに酔っ払うことはしたくない。
私は郁巳先生がキッチンに行く姿を目で追いながら、ソファの右端に座った。
リビングの窓から見える景色に目が奪われる。
周囲にはビルが多く、少し離れた場所にあるみなとみらいの建物も見え、なんとも贅沢な気分になった。
ぼんやり眺めていると、近くからコーヒーの香りが漂ってくる。
郁巳先生が二つのマグカップを持って、近付いてきていた。
「砂糖とミルク、いる?」
「いらないです」
「じゃ、どうぞ」
「ありがとうございます」
テーブルに置かれたカップを持とうと手を伸ばす私の隣りに郁巳先生が腰を下ろす。
向かい側にあるスツールのほうにマグカップを置いていたから、そちらに座るものだと思っていた。
まさか隣りに来るとは……。