後ろだけ見てて
結局、駅の向かいにある本屋で立ち読みして1時間潰した。お金ないし。
1時になって舞から「着いたよー!」の文と可愛らしい「ごめんなさい…」とうさぎが謝っているスタンプが送られてきた。


駅で集合して、駅前の公園で落ち合う。

「ええ、髪かわいい」
「ねえ!ありがとう!!ほんっっとにごめん!今日のプリうちが出す!」
「いいよありがとう、気になってる漫画そこの本屋で見つけれたしおっけーおっけー。でもプリ代は出せ。」
「もちろんですぅ…」


髪を切って切りっぱなしボブの姿で登場した舞はとっても可愛らしかった。くりくりの大きな目に長いまつ毛でブラウスにミニスカートなんて、ザ•女の子!な見た目で愛らしい。

私はといえば、グレーのカラコンにつけまつげ、長い爪に巻き髪という今日の舞とは正反対の系統だった。



「舞が量産型で来ると思ってギャルにしてみた。」
「ナイスギャル。異文化交流TikTok撮ろ」




いつもの流れで駅前の広場に繰り出し、飽きるまでTikTokを撮る。いつものうちら。
でも今日はひとつラッキーなことがあった。




「ねえ、あそこのベンチのお兄さんたちかっこよくね?」
「今日のカラコン度はいってないからわからんけど雰囲気いいね、あたし金髪派ー」
「嘘でしょ、うち絶対黒髪派なんだけど。金髪服ださくね?」



うちらから少し離れたベンチに座ってた男2人組がなかなかみないイケメンっぷりだった。
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