プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
第七章 勝負は最後までわからない
どんなにつらい恋の終わりを迎えたとしても、そこで立ち止まることはできず、流れゆく時間の中で生きていかねばならない。
朝になれば会社に行き、胸の内はひた隠して仕事をする。自宅に帰れば、寂しさに襲われるが、だからといって毎日泣き暮らしはしない。たんたんとご飯を食べ、風呂に入り、床に入れば、また朝が来る。
そうして大きな変化もなく、別れの日から十日が過ぎた。
柊仁があれからどうしたのかはわからない。そのうち千紗から報告があるのではないかと思ったが、今のところそれはない。
千紗と顔を合わせるのはつらいものがあるが、莉都花が変な態度を取れば、きっと余計な心配をかけるだろう。だから、会社では普段通りを心がけ、失恋の痛みは隠している。
でも、休日に家で一人きりでいるときはそれも難しい。自然と柊仁のことを思い出して胸が痛む。何かをする気力はまだ湧かなくて、適当に動画を見たり、ただぼーっとしたりと生産性のない時間を過ごすばかり。
日曜日の今日も莉都花はろくに動かず、いつの間にやら日が暮れ始めてしまった。
さすがに食事だけはきちんと取らなければと思うが、今は自炊する気持ちにはなれない。
莉都花は重い腰を上げ、ご飯というよりは、生きていくための栄養分を買いに、スーパーへと出かけた。
スーパーには惣菜に弁当にと出来合いの物がたくさん並んでいて、それを買うだけで食事の用意ができる。献立を考え、食材を買い、調理をして、洗い物をする、などという面倒な手間はいらない。なんともありがたいことだ。
そこまで食欲があるわけではないからと、小ぶりの弁当と、あとは朝食用のパンを購入してスーパーを出た。
朝になれば会社に行き、胸の内はひた隠して仕事をする。自宅に帰れば、寂しさに襲われるが、だからといって毎日泣き暮らしはしない。たんたんとご飯を食べ、風呂に入り、床に入れば、また朝が来る。
そうして大きな変化もなく、別れの日から十日が過ぎた。
柊仁があれからどうしたのかはわからない。そのうち千紗から報告があるのではないかと思ったが、今のところそれはない。
千紗と顔を合わせるのはつらいものがあるが、莉都花が変な態度を取れば、きっと余計な心配をかけるだろう。だから、会社では普段通りを心がけ、失恋の痛みは隠している。
でも、休日に家で一人きりでいるときはそれも難しい。自然と柊仁のことを思い出して胸が痛む。何かをする気力はまだ湧かなくて、適当に動画を見たり、ただぼーっとしたりと生産性のない時間を過ごすばかり。
日曜日の今日も莉都花はろくに動かず、いつの間にやら日が暮れ始めてしまった。
さすがに食事だけはきちんと取らなければと思うが、今は自炊する気持ちにはなれない。
莉都花は重い腰を上げ、ご飯というよりは、生きていくための栄養分を買いに、スーパーへと出かけた。
スーパーには惣菜に弁当にと出来合いの物がたくさん並んでいて、それを買うだけで食事の用意ができる。献立を考え、食材を買い、調理をして、洗い物をする、などという面倒な手間はいらない。なんともありがたいことだ。
そこまで食欲があるわけではないからと、小ぶりの弁当と、あとは朝食用のパンを購入してスーパーを出た。