プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
「別に、大輝はひどいことをしたわけじゃないから」
「そうか?」
「私が別れてって言ったんです。好きな人と付き合ってほしいって」
だから大輝は悪くないだろという気持ちでそう言ったが、柊仁は納得していない。
「それをあいつが受け入れたんなら、やっぱりあいつが悪い。仮に別れが問題なかったとしても、結婚式に呼ぶのはダメだろ」
莉都花は静かに首を横に振る。
「それは私がそうしてきたから」
その返しだけではさすがにわからないようで、柊仁は首を傾げている。莉都花は意味が伝わるようにと補足していく。
「何も気にしてない振りを私がしてきたからです。大輝にも美遥にも余計なことは考えず、ちゃんと幸せになってほしくて、二人とは友人関係を続けてきたんです。だから、大輝は悪くないんです」
美遥には大輝と別れた本当の理由は伝えておらず、大輝にも平気な振りをしてきた。何も気にせず二人は付き合っていいのだと思ってほしくて。
だから、結婚式に招待されたことも不快に感じてはいない。むしろ複雑な位置にいる莉都花を誘ってくれたことを嬉しくさえ思っている。
しかし、柊仁はまだわかってはくれない
「そうか?」
「私が別れてって言ったんです。好きな人と付き合ってほしいって」
だから大輝は悪くないだろという気持ちでそう言ったが、柊仁は納得していない。
「それをあいつが受け入れたんなら、やっぱりあいつが悪い。仮に別れが問題なかったとしても、結婚式に呼ぶのはダメだろ」
莉都花は静かに首を横に振る。
「それは私がそうしてきたから」
その返しだけではさすがにわからないようで、柊仁は首を傾げている。莉都花は意味が伝わるようにと補足していく。
「何も気にしてない振りを私がしてきたからです。大輝にも美遥にも余計なことは考えず、ちゃんと幸せになってほしくて、二人とは友人関係を続けてきたんです。だから、大輝は悪くないんです」
美遥には大輝と別れた本当の理由は伝えておらず、大輝にも平気な振りをしてきた。何も気にせず二人は付き合っていいのだと思ってほしくて。
だから、結婚式に招待されたことも不快に感じてはいない。むしろ複雑な位置にいる莉都花を誘ってくれたことを嬉しくさえ思っている。
しかし、柊仁はまだわかってはくれない