プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
莉都花と柊仁がこのバーで過ごすのは、大体いつも一時間から二時間ほどだ。決して長い時間ではないが、それなりに回数を重ねていることもあって、だいぶお互いのことがわかってきた。
仕事や趣味はもちろんのこと、今住んでいる場所や出身地、食べ物の好き嫌いに生活スタイルと、いろいろなことを話した。
柊仁はあれだけ女性にモテているのだし、きっとその話術が武器になるような接客業でもしているのだろうと思っていたが、意外にも彼の仕事は電機メーカーの技術職だった。
しかも、大手の電機メーカーに勤めており、出身大学も有名大学ときているから、この男はかなりの頭脳派らしい。
もしかしたら女性を喜ばせるテクニックも、その頭のよさからきているのかもしれない。
莉都花は柊仁のことを知れば知るほど、この男のことがつかめなくて、彼の沼にどんどん引き込まれてしまっている。いったい次はどんな驚きを提供してくれるのかと、柊仁の話を楽しみにしている自分がいるのだ。
ただの興味本位だと己に言い聞かせてもいるが、そんなことをしている時点で、柊仁の存在が無視できないくらい大きくなっているのは明白だろう。
しかし、莉都花はそれに気づかないふりをしながら、今日も柊仁との会話を楽しんでいる。
哲也も交え、今日はおすすめの家電についての話をあれこれと聞いていたが、哲也が接客で離れたタイミングで、その会話は終わってしまった。
カクテルを飲み、次は何の話をしようかと考えていれば、隣から痛いくらいの視線が飛んでくる。
何も言わずにこちらをじっと見てくるから落ち着かない。莉都花はぶっきらぼうに問いかけた。
仕事や趣味はもちろんのこと、今住んでいる場所や出身地、食べ物の好き嫌いに生活スタイルと、いろいろなことを話した。
柊仁はあれだけ女性にモテているのだし、きっとその話術が武器になるような接客業でもしているのだろうと思っていたが、意外にも彼の仕事は電機メーカーの技術職だった。
しかも、大手の電機メーカーに勤めており、出身大学も有名大学ときているから、この男はかなりの頭脳派らしい。
もしかしたら女性を喜ばせるテクニックも、その頭のよさからきているのかもしれない。
莉都花は柊仁のことを知れば知るほど、この男のことがつかめなくて、彼の沼にどんどん引き込まれてしまっている。いったい次はどんな驚きを提供してくれるのかと、柊仁の話を楽しみにしている自分がいるのだ。
ただの興味本位だと己に言い聞かせてもいるが、そんなことをしている時点で、柊仁の存在が無視できないくらい大きくなっているのは明白だろう。
しかし、莉都花はそれに気づかないふりをしながら、今日も柊仁との会話を楽しんでいる。
哲也も交え、今日はおすすめの家電についての話をあれこれと聞いていたが、哲也が接客で離れたタイミングで、その会話は終わってしまった。
カクテルを飲み、次は何の話をしようかと考えていれば、隣から痛いくらいの視線が飛んでくる。
何も言わずにこちらをじっと見てくるから落ち着かない。莉都花はぶっきらぼうに問いかけた。