その先もずっと 〜愛する彼と千日を過ごしたら、幸せが待っていました〜





 翌日は仕事を終えると、彼にリクエストされたワンピースに着替えた。

 居酒屋にはちょっとおしゃれし過ぎな気がするんだけど。浮いたらどうしよう。

 でもやっぱり彼にはかわいいと言われたい。

 ビルを出ると、スーツ姿の彼が車で迎えに来てくれていた。

「あれ? 車なの?」

「たまには、ね。やっぱりそのワンピース、よく似合う。かわいい」

 彼はにっこりと笑って言う。

「ありがとう」

 つきあって長いのに、彼に褒められると照れてしまう。

 車に乗り込むと、彼は静かに発進させた。

 彼が連れて来てくれたのは、郊外のレストランだった。テレビにも紹介されたおしゃれなお店だ。

「どうしてここに?」

「たまにはいいじゃん」

 驚いた私に、彼はにっこりと笑う。

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