その先もずっと 〜愛する彼と千日を過ごしたら、幸せが待っていました〜
 私は震える手を差し出して、花束を受け取った。

「はい」

 返事をすると、彼はほっとしたように顔を上げた。

 立ち上がり、彼は花束越しにそっと私を抱きしめる。

「幸せにするから」

「はい」

 彼の言葉に、私はうなずく。

 四重奏が結婚行進曲を奏で始めた。

 レストランの店内には自然に拍手が湧き上がり、満ちていく。

 私は夢見心地でそれを聞いていた。

 彼と過ごすだろう未来は、この花束よりも美しく輝くことだろう。






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