過去を知りたがる女【短編】
私は、男が何を言いたいのかわからなかった。

「ぴったし1億円」

「・・・家を買う」とりあえず、答える。

「残りは?」

「服買ったり、美味しいもの食べたり・・・」

「残りは?」

「あとは、、、旅行」

「まだ、残ってる」

「・・・貯金する」

男は上半身だけ起き上がる。

「幸せだな」

「じゃあ、あなたは何に使うの?」


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