余裕ちゃんは5人の王子から逃れたい。
関わらない
「……お父さん、私護身術習ってるしいらないよ」

「まぁまぁそんなことは言わずに、由貴様のおそばにいさせてください」


キザなセリフを容易く言った茶髪のイケメン。


「僕は峯岸由良です。よろしくお願いします、由貴様」


それから順番に自己紹介をされた。

正直名前覚えるの得意じゃないし、今後も関わるつまりはない。

だから、今日でさよなら。そう思っていたのに——


次の日。

教室でつまらない授業が始まるのを待っていると……


「転校生の佐伯玲です。よろしくお願いします〜」


なぜか、佐伯さんが転校してきた。

様子を見るに、他の4人も別のクラスに転校してきているようだった。

< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop