幼馴染みが皇帝になった件
「お転婆なアンヌの事だから、アクティブな職業に就くとは思っていたけれど、まさか庭師とはね。」

「そう?私には、似合わない。」

するとヴィクトルは、優しそうに微笑んだ。

「ううん。アンヌにぴったりだと思うよ。」

「ありがとう。」

私もつられて、微笑みを浮かべた。


ヴィクトルは、いつも私に優しかった。

それは今も変わらない。


そんなヴィクトルを、私は好きだった。

初恋の人だったのだ。


それが、終わってしまったのは、もう一人の幼馴染み・アリスティドの一言だった。
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