オオカミくんは甘えたい
うっと何かがつっかえたような気がした。



だってそこに瞬くんがいたから。



・・・・・・女の子と。



「えっ」



と思わず声が出てしまった。



2人は階段の踊り場のところで何かを話している。



瞬くんが女の子といる。



それに、距離が近い。



それだけで胸がぎゅってなる。



なんでだろう。



陽那ちゃんが



「近づこ」



と私の手を引いて壁のところに向かう。



ここなら死角になるから瞬くんたちにはバレないと思う。
< 130 / 256 >

この作品をシェア

pagetop