オオカミくんは甘えたい
「ガチャ」



ドアが開く音がしてそっちの方へと目を向けた。



ずっと会いたかった人がいた。



「・・・ふたばだと思った」



瞬くんは私の姿を見てそう口にした。



どうやら、重要な書類のために今宮さんが家に来るって学校から電話が来たらしい。



けど、今宮さんじゃなくてふたばが来るだろうなって思ってたと瞬くんが言う。



瞬くんの予想通りだ。



瞬くんは家にいるから、今日もふわふわのルームウェアを着ている。



いつも通りの瞬くんだ。



それだけなのにすごい嬉しい。
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