オオカミくんは甘えたい
頭の中では



「そこら辺にいる人に大神くんに渡しといてーって頼めばいいじゃん」



と言う悪魔くんと



「ふたばがぶつかったんだから自分で私に行かなきゃ」



と言う天使ちゃんで喧嘩が起きている。



どうしよう、と周りをキョロキョロと見渡していると



「バチッッ!」



と目が合ってしまった。



あーーー、終わった。



大神くんは私の存在に気づくとこっちへとゆっくり歩いてきた。



「お前、ほんと挙動不審。言いたいことあるなら言え」



言葉が鋭いです、大神くん。
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