オオカミくんは甘えたい

銀のオオカミ

「ねぇおねーさん。」


肩を2回ポンポンと叩かれ振り向く。



ひぃ。



そこには、明らかに不良といったような男の子たち。



制服は好きなように気崩し、髪は全員派手に染めてる。



「かわいーじゃん全然あり」



「俺たちとあそぼーよ」



男の子の集団はどんどん私の方へ近づいてくる。



こ、怖い。



反射的に逃げなきゃと思った。



なのに体が思うように動かない。



ぐっと手首を掴まれて



「ね、行こ」



と1番前にいた男の子が私のことを引っ張ろうとする。
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