オオカミくんは甘えたい
「わりーかよ」
さっきよりも1トーン低い声。
怒っ…てるよね。
ちょっとだけ聞いちゃったことを後悔する。
まぁ後悔しても正直今更だけど。
「くそっ、絶対周りには言うな」
大神くんはそれだけ言い残して去ってしまった。
今、ちょっと顔赤かった気がする。
気のせいかもしれないけど。
それにしても大神くんが猫好きだったのはほんとでした。
衝撃すぎる。
知らなかった一面が垣間見れたみたいで少し嬉しい。
口止めされてるし、みんなに広めるとかはしないけど。