オオカミくんは甘えたい
でも、それも今日で終わりにする。



自分で終わらせる。



まぁ佐野くんから呼び出されたんだけどね。



掃除をなるはやで終わらせた私は覚悟を決めて中庭へと向かった。



佐野くんが告白の返事を聞かせて欲しいと私に話すことをもう知っているのか、陽那ちゃんは



「よーし、ふたば!頑張って」



と中庭へ向かおうとする私を励ましてくれる。



持つべきものは親友だなぁ。



中庭は告白スポットとしても有名。



あんまり人がいない穴場だからかな。
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