オオカミくんは甘えたい
体育館の裏の小道からそっと中庭の様子を見てみる。



い、いるっ!!



佐野くんはもう中庭に来ていた。



それはなんとなく分かっていたはずなのに実際に佐野くんの姿を見たら緊張してしまう。



だ、大丈夫かな私。



無駄にドキドキしてしまってる。



ちゃんと言いたいこと言えるかが心配。



あぁーどうしよう。



こういうとき、すぐあわあわしちゃうの悪い癖なんだよなぁ。



でもこうしてこれ以上待たせる訳にはいかないよね!



よし、行こう。



そう決心して前へと進んだ。
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