オオカミくんは甘えたい
「まじうるさ。迷惑」



大神くんの鋭い言葉と視線。



女の子たちは何も言えなくなっている。



さっきまであんなに無気力そうに話してた大神くんが急に低いトーンで女の子たちを追い払ったから怖すぎて私までびっくりしてしまう。



オンオフの差が激しすぎる。



女の子たちは何秒かそこに立ち尽くしていたけど最終的に



「何あの女、うっざ」



とイライラの的を私に向けたのかさっきの可愛い声の持ち主とは思えない声色でそう言い放った。
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