オオカミくんは甘えたい
でもそんな言葉を聞いてほっと安堵してしまった。



なんで安堵したのかよく分からないけど。




大神くんに彼女がいないって分かってほっとしてしまう。



別に大神くんのことが好きなわけじゃないし、誰が大神くんに恋していようが告白しようが私には関係ないはずなのに。



無駄に早くなる心臓の音がうるさい。



「うわ待って、時間やば!うち行くわー、お幸せに〜」



女の子はスマホの時計を見て時間が迫っていることに気づいたらしくばいばーいと明るい声で走っていく。



あ、嵐みたいな人。



すぐに見えなくなってしまった。
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