ソウルメイト～男女の親友ってあるの？

愛華はある日、気になって奈緒に連絡をした。

「奈緒―、どう？　瀬那から連絡入ったでしょ？仲直りしたかー、ハハハ」

愛華は二人のことだから当然復活して飲みにでも行ったものだと思っていた。

「―う、ううん。まだきてない…」

「えっ、嘘でしょ！ほんとー？」

「…うん」

「あいつー、何考えてんだか！ちょっと待ってなー」

「い、いいよー、愛華！瀬那だって忙しいんだと思うから」

「よくない！ちょっと待ってな！！」

愛華は鼻息荒く電話を切ると、その勢いで瀬那に電話した。

「ん、愛華か…、どした？」

「どしたじゃねーだろー！！瀬那―、なんで奈緒に連絡しないんだ？奈緒まってるぞ！！」

「―はあ？なんだいきなり…。しかもなんで俺が連絡しなきゃいけないんだ？あいつからしてくればいいじゃねーか」

「はあ？あんた女心がわかんないのか？、奈緒はねー、あんたから連絡してほしいん
だよ。女はねー、なんかしら言い訳が必要なの！！」

「―わけわかんねーし」

「―馬鹿！！奈緒があんたを誘ったらどうなると思ってんだ、奈緒は新婚なんだよ―、
それなのに他の男をあからさまに誘える筈がないだろう。
あんたたち坂道転がってばっかじゃ後悔するよ！感情殺してんじゃないよ！！」

愛華は一方的に怒鳴り電話を切った。