ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
「なぜ緑茶って緑なんだろー、変な色。

・・・でも似合う。なんか変わってるけどなんかいい」

奈緒が独り言のように呟いた。

愛華には分かっていた。

瀬那も奈緒も、お互いにだけ裏腹な態度が

お互いの魅力であり、

お互い変わり者だけど、

お互いを認めてるという事を。

「あたしは瀬那のこといい男だと思ってるよ・・・」

奈緒が呟いた。

瀬那は当然だろという態度で奈緒を見て言った。

「奈緒―、目をつぶってみ。」

瀬那が真顔で言うと、奈緒はそっと目をつぶった。

「デコピンすんなよな」

「しねーよ」

奈緒が目をつぶると

瀬那がそっと自分のジャケットのポケットに

手を入れた。

含み笑いをしながら

瀬那は両手にソレを広げて見せ、

愛華は興味津々で

瀬那の手の平を覗いた。

愛華が驚きの言葉を吐きそうになるのを

瀬那が

「シーッ」

と黙らせ、

「奈緒。目開けてみな。」

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