ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
奈緒が目を開けると

ぼんやりと瀬那が手を開いて何かをこちらに見せている。

ニヤニヤと。

奈緒は素直にぎゅっと目をつぶっていたため

目がかすんでよく見えなかった。

「アタシ目がよく見えな~い。酔ったかな。」

瀬那と愛華がクスクス笑う。

「コレ、オマエにやるよ。奈緒がイイ女になれます様にぃ~!」

奈緒は細い目を精一杯

見開いた。

「・・なにこれー」

瀬那の右手にあったのはエイヒレ。

「・・だからなんなのよー、意味わかんなーい」

奈緒は酒に酔って

赤みがかった頬を膨らました。

しかし、実際は酒に酔っていたのではなく、瀬那に酔っていたのだ。

「冗談だよ、冗談」

瀬那が奈緒の膨れた頬を左手でつついた。

奈緒はふて腐れ、緑茶ハイを一気飲みしようとグラスを手にした。

「ん?・・なんか入ってる?」

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