ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
「大事にする。」


愛華は気になった。

何が書いてあるんだろう・・

「そんなに重たく受けとめんなよ~。嬉しいけどよぉ。やっぱ奈緒は暗いな。ニッコリしろ、ニッコリ。ほら!」

そう言うと

両手で奈緒のほっぺたをつねった。

「いっ!いった~い!」

「ねー、瀬那っちー」

三人はいきなりの声に〈ビクッ〉とし、声の方向を見た。

すると勇気が俯せのまま寝言のようにぼやいた。

「なんで今日―、指輪もってんのー? 奈緒が来るの知ってたみたいじゃーん」

勇気はそういうと、

〈気持ち悪い―〉

ガタンと椅子をひっくり返しながらヨタヨタとトイレに向かった。

「あ―。で、どうなの?・・もしかして、あたしに黙って二人共連絡とってたの?」

愛華の顔が

些か阿修羅化していた。

「し、知らないよー」

奈緒は慌てて否定する。

そして愛華と奈緒が瀬那を見た。

瀬那はクスッと笑い、恥ずかしそうに口を開いた―。

「じゃあ、ヒントな・・、
① 愛華の考えてることなんてオミトウシ、薄々わかってたから持ってきた。
②いつかこうなるだろうと、ずっと持ち歩いていた。
③この店のメニューに、こういうサービスがある。
④    その他。さてさて?」

「当てたらご褒美な!指輪の言葉教えろよ!」

愛華が凄むと

「―はい」

瀬那は愛華の迫力にビビッて素直に返事をした。
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